SOHOとは、スモールオフィス・ホームオフィスの略で住宅兼事務所を意味しています。小規模な事業をやるのに適しており、個人事業主が良く利用しているのです。
ちなみに、SOHOと一般的な事務所には明確な違いがあるので紹介します。
SOHOと事務所の違いは契約にある』
ただの事務所と、住宅兼事務所に使えるSOHOでは、あらゆる面でSOHOの方が良いと思うかもしれません。ですが、それは明らかな誤解なのです。SOHOと事務所の違いを把握しておかないと、後々に厄介なことになるでしょう。
まず、SOHOは住宅の契約になりますが、事務所は事務所契約になります。あまり違いが無いように見えますが、下記のような差が出て来るのです。
SOHOだと、会社の表札や看板を出すことが許可されません。さらに、法人登記出来ないデメリットが存在しています。
一方の事務所では表札や看板を出せますし、法人登記も可能です。ですが、事務所使用の場合は家賃が課税の対象となってしまうのです。
このような差があるので目的に合わせて物件を選ばなければいけません。
『SOHOのメリットとデメリット』
SOHOのメリットは、自宅で仕事が出来ることでしょう。インターネットを活用したビジネスが多いので、自宅ですべて事足りるのです。満員電車や社内政治から解放されるメリットは非常に魅力的です。
デメリットとしては、あくまでも個人の仕事なので収入が安定しにくいことが挙げられます。スケジュールが明確になっていないので、ついつい遊んで怠けてしまう場合もあるでしょう。仕事も自分で探さなければいけないので、先行きが見えない不安があります。
『事務所のメリットとデメリット』
基本的にはSOHOと逆のメリットとデメリットが発生すると考えて良いでしょう。
メリットとしては、事業が順調なら収入は安定して来ますし、仕事のスケジュールはある程度決まっています。また、法人登記して会社の看板も出しておけるので、社会的信用を得やすいのも特徴です。
デメリットは満員電車に乗ったり、事務所の維持費に多くの経費が掛かったりすることです。住宅での敷金や礼金は多くても2ヶ月分ですが、事務所契約だと半年分を請求される場合もあるのです。
自分の責任でしっかりと働ける人なら、自由に過ごせるSOHOが合っているでしょう。自由度は下がりますが、安定した収入や大きな仕事を始めたい人は事務所となります。
SOHOと事務所は別物なので目的に合った方を賃貸するようにしましょう。